2度の廃部経験したラガー 涙こらえ胸に刻んだ校訓とは

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野村周平
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 プロラグビー選手の木村貴大(27)はこの2年、所属した二つのチームが「廃部」するという不運に直面した。

 一つ目は南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」に日本から参戦していたサンウルブズ。リーグのチーム数削減の対象となったことなどから、2020年シーズン限りで公式戦への参加を終えた。二つ目が、今年4月末に年内での活動中止を発表したコカ・コーラだった。

 コカ・コーラ在籍は4カ月。最大の目標だったトップリーグプレーオフトーナメント1回戦では格上の三菱重工相模原戦にSHで先発し、17―24で惜敗した。その10日後、ミーティングで会社の方針を聞いた。

 悲しかった。「向井(昭吾)監督にチャンスをもらって、試合に出してもらっていた。結果で恩返ししたかった」。チームを勝たせられず、悔いが残った。

 それでも、すぐに気持ちを切り替えた。

 「チームから言われたその日に、これから何を発信するべきかを考えた。決まったこと、過去は変わらない。『コーラを存続させるための運動をしないのか』という声もあったけれど、現実を受け止めて、自分がどうありたいのか、そのために何ができるのかを考えた方がいい、と思った。それが2、3年先に結果として表れるから」

 姿勢は行動で示した。

 自身のエージェント(代理人)に連絡して移籍に向けた準備を始めた。それだけではない。他チームの人事担当者らに連絡を取って、自分ではなく同僚たちを売り込んだ。「練習生としてでもいいから考えてみてくれませんか」と頼んだ。

 サンウルブズに加入して以来培ってきた、プロアスリートとしての発信力も生かした。

 木村が信頼するアナリストの…

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