接種阻む「日本のいつもの課題」SOMPO社長の見立て

有料会員記事景気アンケート2021年春

聞き手・山下裕志
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 新型コロナウイルスのワクチンが、国内になかなか行き渡らない。接種を阻むのは何か。SOMPOホールディングス社長で、経済同友会の代表幹事も務める桜田謙悟氏に聞いた。

 日本政府がワクチン接種に向けて努力していることは評価します。でも、結果が出ていない。(感染者数が欧米に比べて少ない)「優等生」だったはずの日本は、ワクチンという武器を手にした米国や英国にあっという間に抜き去られました。米国はいま、好景気に沸いていますよ。飲食店は開店ラッシュです。

 ワクチンは日本に入ってきているし、今後もその見込みです。安倍政権は米ファイザーなどからワクチンを確保しました。菅義偉首相日米首脳会談で訪米した際、ファイザーのCEO(最高経営責任者)と交渉しました。

 ところが、接種を実行するときにいつもの課題が見えてきます。昔から言われ続けている「縦割り行政」や「司令塔の不在」「現場に対する行政の想像力不足」がボトルネックになっているのです。過去の規制にもとづき、変えられない部分が多いのです。

 たとえば医師や看護師らに限られていたワクチンの打ち手は、ようやく歯科医師にも広がりました。米国は獣医師や薬剤師も打ち手になっています。でも日本では、獣医師は打つことができない。動き回る動物を相手にする獣医師の注射のスキルは高いのに、です。接種の予診も、いまは医師しかできない。危機を念頭に置いた対策とは思えません。

 菅首相は「仕事師」と言われ…

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