浅田美代子さん「旦那さんまで…」 小林亜星さん悼む声

 作曲家、作詞家、俳優、タレントと多彩に活躍した小林亜星さんが88歳で亡くなった。歌謡曲やCMソング、アニメや特撮の主題歌を手がけ、ホームドラマでも存在感を示すなど、さまざまな分野で活躍した小林さん。各界から悼む声が寄せられた。

浅田美代子さん「旦那さんまでいなくなって…」

 1974年から始まったTBS系ドラマ「寺内貫太郎一家」で、小林さん演じる主人公・貫太郎ら寺内家の「お手伝い」のミヨコを演じた俳優・浅田美代子さんは、直筆のコメントを発表した。

 「寺内貫太郎一家で御一緒させて頂き本当の家族のように過ごさせて頂きました。その貫太郎一家もおばあちゃん、おかみさん、ヒデキさん、イワさん、タメさん、久世さん、そして旦那さんまでいなくなってしまい本当に淋(さび)しい……。米寿での旅立ち。旦那さん どうか安らかに……。御冥福をお祈り致します。今頃あちらでみんなと会って想(おも)い出話に花が咲いているかな……」

中村メイコさん「自分とは違う人物像作り上げた」

 小林さんは2002年のNHK連続テレビ小説「さくら」では、ヒロインの頑固な祖父役を演じた。妻役として共演した中村メイコさんは、朝日新聞の取材に「撮影が思いがけず早く終わったときには、一緒に飲みに行ったりして楽しくお付き合いさせていただきました」と悼んだ。

 「ご自分では『僕は役者じゃないから芝居するのは苦手だ』とおっしゃっていましたけど、私には、とってもお芝居が好きで楽しんでいらっしゃるように見えました」

 TBS系ドラマ「寺内貫太郎一家」などで頑固おやじのイメージがつき、さくらでの役もそうだったが、中村さんは「私は亜星さんって全然そういう方じゃなくて、地はね、とっても恥ずかしがり屋で寡黙な方だと思いました。だから見事に、自分とは全然違う一つの人物像をつくり上げたのではないでしょうか」と振り返った。

天満敦子さん「『北の宿から』、音楽の底力感じた」

 長く親交があり、小林さん本人の楽曲やアレンジを数多く託され、演奏してきたバイオリニストの天満敦子さんは「亜星さんの曲を弾いていると、日本人でよかったと思える」と語る。

 小林さんにとっても特別な曲だったという「北の宿から」を弾いたときには「ベートーベンブラームスに通じる音楽の底力を感じた」という。「録音を聴いた(作詞の)阿久悠さんが『これ、詞、いらねえな』って。亜星さん自身も、改めて『いい曲だなあ』っておっしゃってましたね」

おりも政夫さん「いつも明るく誰に対しても優しく」

 1979年から放送されていたクイズ番組「象印クイズ ヒントでピント」で小林さんと共演したタレントのおりも政夫さんは、所属する事務所を通じてコメントを発表した。全文は次の通り。

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 小林亜星さんとの思い出は『象印クイズ ヒントでピント』で共演させていただき、ハワイにもご一緒させていただいた楽しい思い出がたくさん残っています。

 いつも明るく誰に対しても優しく接してくださる方でした。闘病中とは知らず、突然のことで驚いております。

 たくさんの名曲を作られた亜星さん、(所属していたアイドルグループ)フォーリーブスにも楽曲を提供していただきありがとうございました。

 心からご冥福をお祈り致します。

水木一郎さん「ご自身でお手本を」

 「宇宙の騎士テッカマン」「プロゴルファー猿」など、小林さんの曲を数多く歌ってきた歌手の水木一郎さんは、所属レコード会社を通じ、コメントを発表した。全文は次の通り。

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 亜星先生の突然の訃報(ふほう)にショックを隠せません。

 「超電磁ロボ コン・バトラーV」「プロゴルファー猿」「宇宙の騎士テッカマン」「ゴワッパー5ゴーダム」など、たくさんの番組主題歌を歌わせていただきました。

 「ゴーダム」のうなり節など、亜星先生ご自身でお手本を見せてくださったのが昨日のことのように思い出されます。少し前にお会いした時には、「コン・バトラーVは海外でも人気だね。いつも歌ってくれてありがとう」と仰(おっしゃ)っていただき、嬉(うれ)しかったです。

 これからも、先生の楽曲を大切に歌っていきます。

 心よりご冥福をお祈りいたします。

ダ・カーポ「誰にでも歌えるシンプルイズベストな歌」

 小林さん作曲の「野に咲く花のように」のヒット曲がある夫婦デュオ「ダ・カーポ」は、所属レコード会社を通じ、コメントを発表した。全文は次の通り。

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 心からご冥福をお祈りします。

 先生が作って下さった「野に咲く花のように」はダ・カーポの代表曲です。

 先生の作品は明るく、覚えやすく、誰にでも歌えるシンプルイズベストな歌。合唱団が取り上げたり、学校の教科書に載ったり、全国的な愛唱歌になっています。

 先生の歌は死してもなお、歌い継がれ愛され続ける歌だと思います。