埼玉医療生協、年度内めど解散 徳洲会に事業移行

猪瀬明博
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 埼玉県羽生市を中心に総合病院などを運営する埼玉医療生活協同組合が年度内をめどに解散し、組合と関係性の深い医療法人「徳洲会」に事業を引き継ぐことになった。13日の総代会で決まった。組合は「医療・福祉サービスの提供はこれまで通り。一日の空白もつくらない」と話している。

 組合は1982年設立。羽生、加須、行田3市と皆野町で、羽生総合病院(311床)、皆野病院(150床)、介護老人保健施設など計9施設を運営している。特に羽生総合病院群馬県も含む広範なエリアの中核施設になっている。

 解散理由について組合の畑中一志専務理事は「生協法の枠内での運営が限界に近づいた」ことを挙げた。法律では組合員以外の利用を医療・介護分野は全体の半数まで認めている。その比率が年々増え、今年3月末で44・5%に達した。

 逆に組合員数は減少に歯止めがかからず、この3年間で約1万人減って現在は約4万3千人。また、うち2割が加須市民で、同市には来年6月、県済生会加須病院が開業予定。そうしたことも解散へ向かわせた要因の一つになった。

 徳洲会は組合設立に関わったほか、組合に対して人的支援も継続するなど関係性は深い。県の要請で羽生総合病院にできた新型コロナウイルス専用病棟のため、看護師13人を転籍させている。(猪瀬明博)