学校×地域クラブ×企業が協定 部活指導の負担を軽減へ

石川和彦
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 学校の部活動を、地域スポーツクラブと地元企業が連携して支えようと、鳥取市の私立青翔開智中学・高校と鳥取ハンドボールクラブ(鳥取HC)、市内の企業がパートナーシップ協定を結んだ。生徒が専門的な指導を受けられるだけでなく、教職員の負担も減らせる仕組みとして注目される。

 協定は2種類。青翔開智中学・高校は鳥取HCと提携し、中学のハンドボール部員をクラブ生として指導してもらう一方、校内の施設を無料で貸し出す。鳥取HCは、ポンプなどの販売や修理をしている「オグラ」と、ガソリンスタンドを経営する「トリベイ」と協定を結び、2社が外部指導者への謝礼など資金面で支援する。両社は同校生徒の保護者が経営している。

 中学校のハンドボール部員は約20人。これまでは平日は校内で1時間ほど練習し、火曜と木曜は練習後に校内である鳥取HCの練習に参加していたが、鳥取HCは3年前に当時顧問だった同校の小山沙紀教諭がもっと練習したいという部員の声に応えて設立した団体で、部活の顧問がボランティアで指導している状況だったという。

 協定に伴い、鳥取HCは高校や大学でハンドボール経験のある3人をコーチとして招く予定で、7月から指導を本格化させる。

 13日は同校で協定の締結式があり、トリベイの縫谷吉彦社長は「地域の発展があってこそ我々も成り立つ。新しい支援の形になればと思います」とあいさつ。織田澤博樹校長は、もっとスポーツをしたい生徒と、部活の顧問の負担軽減が求められる社会との間にギャップが生じていると指摘したうえで、「クラブチーム、企業の皆様と一緒に歩んでいければと思います」と述べた。

 県教育委員会でも、県内の学校の部活動のあり方を考える検討会を今年度中に設置する準備を進めている。部活動の維持・充実や教員の負担軽減が理由で、地域のスポーツクラブへの移行も含めて今後検討していくという。(石川和彦)