ワクチン接種で留学への期待高まる 準備に奔走する大学

有料会員記事新型コロナウイルス

上野創、桑原紀彦、増谷文生
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 新型コロナウイルスワクチンの職域接種が一部企業で始まるなか、各地の大学も接種の準備を加速させている。医療系学部のある大学が「打ち手」の確保に悩む近隣の大学に協力して接種を進める動きが出ているほか、海外留学する学生が多い大学では、接種によって渡航が可能になればと対応を急いでいる。

 医学部がある弘前大(青森県弘前市)は、学生と教職員ら約7千人に今月27日から1回目の接種を始める方向で調整中だ。医学部がない市内の3大学の学生ら約2千人についても、7月中旬から1回目の接種に対応する方針。「地域の中核的存在として、感染制御に貢献したい」と渡辺淳平理事・副学長。平日は午後、土日は1日を通して接種を続け、夏休みの始まる8月7日までには希望者全員に打ち終えると見込む。

 6月14日にあった国立大学協会総会ではワクチン接種をめぐる大学間連携が話題に出た。医学部がある長崎大の河野茂学長は「県内の大学、短大、高専に呼びかけていて、希望があればうちで打ちたい。できれば近隣の小中高、特別支援学校(の児童生徒)にも打ちたい」。山梨大も、山梨県内の他大学から協力要請があり、対応するという。

 東京外国語大の林佳世子学長は先週、ホームぺージで学生に「まずは、この夏以降に留学を予定している皆さんを対象に、先行的にワクチン接種ができないか検討しています」と呼びかけた。長期留学を予定している学生を把握しようとフォームに入力するよう促したところ、14日午後時点で300人ほどが入力した。

 打ち手の確保が課題だったが、東京医科歯科大の協力を得られることになり、両大学を含めた「四大学連合」加盟の一橋大東京工業大の学生も受け入れるという。

 21日から全学生向けの接種が始まる近畿大。国際学部は米国への留学予定者約450人が渡航できないでいるが、秋の出発予定のみならず年明け以降も含めて、接種の進展で渡航できるようになるのを期待する。「なんとか現地の空気を吸わせたいし、さまざまな体験をさせたい。行ける可能性が出てきたのは朗報」と学生センターの担当者は話す。

 一方、学生に留学を義務づけ…

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