育てて食べる笑顔無限大 徳島で休耕田活用プロジェクト

斉藤智子
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 「道の駅ひなの里かつうら」(徳島県勝浦町)の農園プロジェクトが始まった。隣接する休耕田を観光農園や食育などに活用し、農業を軸にしたにぎわいづくりを目指す。最初の活動として9日、近くの県立小松島西高校勝浦校と協力してサツマイモの苗を植え付けた。

 農園は約600平方メートルで、「豊かさ無限大(∞)」と「八百屋」をかけて「808(ヤオハチ)農園」と名付けた。サツマイモの苗を植えたのは約200平方メートル。応用生産科野菜専攻の3年生10人が作業した。町内に住む尾花美春さんと太田悠里さんは「町の役に立てるのはうれしい。自分で育てたものを食べるのは楽しいので、農園でそんな体験もしてほしい」。

 道の駅によると、10月ごろに芋掘り体験(有料)ができる観光農園を開園し、11月には地域の子どもたちを招いて収穫祭を開く。うね立てや堆肥(たいひ)の混ぜ込みには地域の農家らが協力しており、勝浦校の教員の助言を受けながら、道の駅が畑を管理していくという。蔭岡弘知校長は「地域の方に喜んでもらえる活動をしていきたい」と話す。

 農園のほかの区画では、10月に向けて「ハロウィン畑」でミニカボチャを栽培したり、野菜を育てて子ども料理教室の食材にしたり、貸農園の利用希望者も募る。冬場には花の苗を植え、町の春の一大イベント「ビッグひな祭り」や「勝浦さくら祭り」を盛り上げる計画だ。

 道の駅マネージャーの渡辺祐介さん(42)は「順調に進んだら町内のほかの耕作放棄地にも取り組みを広げて、スタッフの雇用にもつなげていきたい」と話している。(斉藤智子)