ホンダ、真岡の工場を25年末までに閉鎖 海外生産進む

中野渉
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 約900人の従業員が勤める栃木県真岡市ホンダの工場が2025年末までに閉鎖されることに決まった。主に四輪車向けのエンジンや変速機を製造している。取引企業は市内だけで約20社に上り、地元経済への影響は避けられない。

 真岡市によると、従業員のうち200人以上が市内在住という。

 ホンダによると、従業員は国内の別の拠点に配置転換を進める。真岡工場は「パワートレインユニット製造部」と呼ばれ、1970年に設立された。海外生産が進んで部品の現地調達が多くなり、国内の生産体制を見直し、工場を集約して四輪車の生産効率を高めるという。

 ホンダは今春、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)など二酸化炭素を排出しない車の生産を増やし、2040年までにエンジン車から撤退する方針を打ち出した。真岡工場の製造する部品はEVやFCV向けではないという。

 真岡市の石坂真一市長は、4日の発表前、市役所を訪れたホンダ職員から閉鎖が伝えられたという。

 石坂市長は朝日新聞の取材に「突然で驚いた。地元に愛されてきたので残念だし、市の税収も大きく市にとっても大きな痛手だ。市内や周辺にはホンダと取引のある関連業者も多く、影響を懸念している」と話していた。

 市商工観光課は、工場閉鎖によって、将来に向けて地元経済にどの程度の影響が出そうか情報収集を進めているという。

 ホンダによると、従業員には4日に生産終了の方針決定が伝えられた。雇用は継続し、生産終了後の跡地利用はまだ決まっていないという。中野渉