顧客から1300万円詐取の疑い 長崎の元郵便局長逮捕

榎本瑞希
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 高金利の貯金名目で郵便局の顧客から現金1300万円をだまし取ったとして、長崎県警は14日、元長崎住吉郵便局長で無職の上田純一容疑者(68)=長崎市昭和2丁目=を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。「私がだまし取ったことは間違いありません」と容疑を認めているという。

 捜査2課によると、上田容疑者は1月25日、同郵便局で、長崎市内の会社役員の男性(68)に高金利の貯金に預け入れるとうそをついてゆうちょ銀行の貯金口座を解約させ、現金1300万円をだまし取った疑いがある。

 上田容疑者は2019年3月に退職しており、男性が申請した解約手続きは他の局員がした。

 1月27日、上田容疑者が県警大村署を訪れて自首。同日、日本郵便に顧客から「貯金の解約に応じてもらえない」と相談があり、日本郵便からも県警に相談があったという。

 日本郵便によると、上田容疑者は1996年から23年間、旧特定郵便局である同郵便局の局長を務めた。同社は今月、上田容疑者が今年1月までに62人から総額12億4331万円を詐取していたとの社内調査結果を発表していた。

 日本郵便広報室は逮捕を受け、「元局長が逮捕されたことを重く受け止め、再発防止策に取り組む。お客さまや関係者にご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」とのコメントを発表した。(榎本瑞希)