水蒸気とレーザーで「空中看板」を実現? 大阪大学

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箱谷真司
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 霧にレーザーを照らして空に絵を描く――。2025年大阪・関西万博での披露を見据え、大阪大学がそんな技術の研究を進めている。実用化できれば、災害時の情報案内板や、企業広告などを空中で見せることも可能になりそうだ。

 研究主体の阪大レーザー科学研究所によると、新たな技術ではドローンから噴射した霧や煙などに対し、別のドローンからレーザーを照らして絵や文字を描く。映像をつくる場合、スクリーンに光を反射させるのが一般的だが、霧などに光を透過させる。色もより引き立つという。

 同研究所は19年、カメラを使わずにレーザーを当てることで、霧などを判別して距離を測定できる世界初という技術を生み出した。これを踏まえ、空に絵を描く技術の実用化に向けた研究を加速。昨年、関西電力もパートナーとして加わった。

 この技術を使えば、案内板や広告を映し出すだけでなく、打ち上げ花火とコラボした演出をしたり、ドローンにデータを送って地上で描いた絵を空中でも表現したりできる見込み。研究所の石野正人特任教授は「どの方向からでも立体的に見られる3Dの絵を描ける可能性もある」と話す。

 ただ課題もある。大きな映像をきれいに表現するためには、スクリーンとなる霧などの種類や量を考慮しないといけない。ドローンに載せるレーザー照射器も現状のものは約3キロと重く、小型化や軽量化が必要だという。

 この技術の研究は、日本国際…

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