「中国の原発で放射能漏れ」報道 米「危機的ではない」

ワシントン=合田禄、北京=高田正幸
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 米CNNは14日、米政府が中国の原子力発電所で放射能漏れがあったという情報を得たと報じた。バイデン政権はこの原発を開発したフランスの会社から「差し迫った放射線の脅威」があるとの報告を受けたが、まだ危機的なレベルではないと判断しているという。

 政府高官の話としてCNNが伝えた内容によると、放射能漏れの報告があったのは広東省の台山原子力発電所。原子炉メーカーの仏フラマトム社が今月8日、中国当局が原発の運転停止を避けるため、原発周辺の放射線量の許容値を引き上げたとする文書を米エネルギー省に送った。

 米国家安全保障会議(NSC)は複数回、会議を開催。米政権はフランス政府と協議したほか、中国政府にも連絡をとったという。

 フラマトム社は「台山原発の運転の問題について、解決に向けて支援している」とした上で、「利用可能なデータでは、原発は安全な数値の範囲で運転されている」との声明を出したという。

 台山原子力発電所の運営会社は13日、ホームページで「現時点で、発電所と周辺の観測データは正常である」との声明を発表した。放射能漏れの有無については言及していない。(ワシントン=合田禄、北京=高田正幸)