満員の五輪開会式「対策すれば感染リスク99%減」だが

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聞き手・服部尚
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 東京五輪パラリンピックの開催に向け、政府はもうすぐ、観客を入れるかどうかの判断をする。もし観客を入れた場合、本当に「安全・安心」な大会は可能なのか。五輪開会式の感染リスクをシミュレーションした東京大学医科学研究所の井元清哉ヒトゲノム解析センター長に聞いた。

 ――どんなシミュレーションをしたのですか。

 「国立競技場(東京)で開かれる予定の開会式に、ほぼ満員の6万人の観客を入れた、という前提で行いました。観客には新型コロナの抗体を持っている人はおらず、そのなかに、日頃の検査をすり抜けるような無症状の感染者が入り込んだ場合を想定しました。開催が可能かどうかではなく、社会的議論のための情報提供が目的でした」

 ――対策の有無による感染者数の違いを比べたそうですね。

 「何も対策をしないで、無症状の感染者が入場した場合、1人あたり1・5~1・7人の新たな感染が生じるという結果になりました」

 ――対策した場合は?

 「①入退場時に観客が十分に距離をとれているか②施設内の手すり表面などの消毒③スタジアム内の空気の換気④観客席での仕切りの設置⑤マスクの着用⑥手洗いの徹底⑦観客の髪に背後の観客の歓声からウイルスがつかないような防護――の7項目の対策が取られた場合、感染者1人あたりが新たに感染させる人数は0・009~0・012人に下がり、99%のリスク低減効果が見込めました」

 ――この7項目を満たせば、感染対策が取れているということですか。

 「ほかの対策で代替できるこ…

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