相模湾のシラス漁が不漁 「魚群探知機に反応がでない」

秦忠弘
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 相模湾でシラス漁の不漁が続いている。3月11日に漁が解禁されたが、3~5月の推定漁獲量は平年を下回る。漁業者は「この状況が続けば船の燃料費もまかなえなくなる」と話す。

 神奈川県水産技術センター(三浦市)によると、推定漁獲量は3月が7トン(平年値27トン)、4月が11トン(同41トン)、5月は18トン(同66トン)と、低水準で推移している。

 不漁による影響も懸念されている。藤沢市の浜野水産では、とったシラスを港にあげ、自社の加工所兼直売所で加工販売している。ただ、「魚群探知機に反応がでない。網を投入することもできず、港に帰ってくる日も多い」と船頭の浜野展行さん(34)。「解禁以来、大釜でゆでるほどの量がとれないため、釜揚げも今季10回ぐらいしかできていない」と嘆く。

 同センターの担当者は「不漁の原因はまだ分からない」と話す。県内のシラス漁は12月末まで行われる。3~5月は相模湾生まれではなく、黒潮に乗って外洋から来たシラスが漁の主流といい、「5月以降は、相模湾内で生まれたシラスが成長してくるので状況は変わってくるかもしれない」と期待する。(秦忠弘)