TOTO、米でウォシュレット生産検討 コロナ禍契機に
北川慧一
衛生陶器大手TOTOは、米国で温水洗浄便座「ウォシュレット」の生産を検討している。新型コロナウイルスの感染拡大を機に引き合いが増えており、供給体制を強化する。
清田徳明社長が朝日新聞の取材に応じ、明らかにした。米国で2020年度に販売したウォシュレットの台数は前年比8割増。現在は主にマレーシア工場から米国に出荷している。23年度には20年度比で2・3倍に引き上げる計画で、清田氏は「その水準になれば組み立て拠点が必要になる」と語った。
温水洗浄便座は日本では一般世帯の8割に普及しているが、米国での認知度は低かった。だが、コロナ禍でトイレットペーパーが品薄になったことをきっかけに関心が急上昇した。
TOTOの20年度の北米で…
【視点】TOTOは海外では便器、温水洗浄便座「ウォシュレット」は高価格帯ブランドと位置づけて売り出す戦略を中心にとっています。便器や便座は一度購入すれば20~30年は使い続ける長いつきあいになります。過去に取材したTOTO経営トップは「一度使えば、