HPVワクチン、見えてきた課題は 識者2人に聞いた

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聞き手・阿部彰芳、後藤一也
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 子宮頸(けい)がんの原因となるウイルスの感染を防ぐHPVワクチンは、接種後の長引く痛みなどが報告され、厚生労働省が積極的にすすめることをやめたままになっている。この間、どんな課題が見えてきたのか。疼痛(とうつう)医学が専門の牛田享宏・愛知医科大教授と、疫学が専門の原めぐみ・佐賀大准教授に話を聞いた。(聞き手・阿部彰芳、後藤一也)

寄り添う医療者の育成を 牛田享宏さん

 けがや手術の後に、原因となった傷害とは不釣り合いに強い痛みが続くことがあります。複合性局所疼痛(とうつう)症候群(CRPS)と呼ばれます。この患者さんに、痛むところと同じ手の部分を触る映像を実験で見てもらったことがあります。すると、それだけで苦しみ、2日ほど気分が悪かったと言われました。

 国際疼痛学会は、痛みを感覚と情動の不快な体験と定義しています。長引く痛みでは、痛みという感覚だけでなく情動の要素が患者さんを苦しめるようです。

 本人にとって、非常にマイナ…

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