会食のやりとりは文書で提出 鶏卵汚職で農水省が改善策

杉浦幹治
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 吉川貴盛・元農林水産相と鶏卵大手のアキタフーズの前代表が贈収賄の罪で在宅起訴された鶏卵汚職事件で、農水省は15日、同省の対応の不透明さを指摘した第三者委員会の報告書を踏まえた改善策を公表した。幹部が政務三役や利害関係者と会食する際は届け出を義務付け、やりとりの概要を作成して提出を求めるとしている。

 事務次官ら幹部職員が吉川氏の招きで前代表との会食に同席して接待を受け、懲戒処分を受けた。同省はこれまで利害関係者と会食する際の届け出の義務を一部の部局を除いて職員の自己負担額が1万円を超える場合としていたが、今後は省全体で金額にかかわらず届け出を義務づける。

 同省の担当者が前代表と日本政策金融公庫役員の面会をセットし、「手厚い対応で不透明」と第三者委から指摘されたのを踏まえ、国会議員や事業者らから同公庫の担当者の紹介を頼まれた際は、対応を記録し、行政文書として保存するようにする。また、第三者委は家畜衛生のアニマルウェルフェア(動物福祉)の国際基準への対応を検討する国内の協議会メンバーの人選や議事運営の透明性向上も求めた。これに対し、同省はメンバー構成を多様化させ、議事概要を公表していくとした。(杉浦幹治)