自社の社員以外もどんどん接種 企業の動き、各地で加速

有料会員記事新型コロナウイルス

山本知弘、橋田正城、千葉卓朗、専門記者・木村裕明
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伊藤忠商事の東京本社に到着し、冷凍庫に入れられる新型コロナウイルスワクチンが入った箱=2021年6月15日午前11時1分、東京都港区、西畑志朗撮影
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 航空会社などが前倒しで始めた新型コロナウイルスワクチンの職域接種をめぐり、15日も経済界の動きが続いた。地域の医療従事者への接種から始めたソフトバンクグループが、2回打ち終えればプロ野球の主催試合を半額で観戦OKにする方針を示すなど、自社以外にも接種を広げようとする取り組みも増えている。

 ソフトバンクグループは15日、東京都内に大規模接種会場を立ち上げ、首都圏の医療従事者への接種を始めた。

 その会場で孫正義会長兼社長は、職域接種などを含めてワクチンの接種を2回終えて2週間以上たった人は、福岡ソフトバンクホークスの試合を半額で観戦できるようにする計画を明らかにした。若い世代の接種率を高めるきっかけをつくり、経済活動の正常化につなげる狙いだ。同社は詳細は今後詰めるとしている。

 孫氏は「今までは自粛のメッセージばかりだったが、ワクチンを2回打てばポジティブに経済を回していける」とも話し、今回の取り組みを機に、他社にも若者の接種を後押しする取り組みが広がることに期待を示した。職域接種の会場は全国15カ所に設け、1日1万人が接種できる体制を整える方針。対象人数は従来の計画より5万人多い15万人に広げ、地域住民10万人も受け入れるという。人数は、さらに追加で増やすことも検討する。

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「若者に接種のインセンティブを」と話し、ワクチンを2回接種すればプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの観戦を半額にする計画を明らかにしたソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(中央)=2021年6月15日午後5時13分、東京都港区、山本知弘撮影

 伊藤忠商事の東京本社には15日、職域接種に使うワクチン1200回分が到着し、本社内に設置された冷凍庫に保管された。同社は21日から、東京と大阪の両本社で接種を始める予定。事業所内保育所の委託先「ポピンズ」の保育士約1500人も含め、約7500人への接種を見込む。

 接種会場の様子は22日以降、見学希望の企業に公開して参考にしてもらう予定という。ワクチン到着を見守った岡藤正広会長CEO(最高経営責任者)は「多くの人に接種し、早く明るい世の中にしたい」と話した。

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伊藤忠商事の東京本社に準備された新型コロナワクチン接種会場=2021年6月15日午前、東京都港区、西畑志朗撮影

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