融和ムードも、緊張解消には時間か 米トルコ首脳会談

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イスタンブール=高野裕介、ブリュッセル=高野遼
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 ブリュッセルで欧米諸国の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が開かれるなか、緊張関係にあるトルコのエルドアン大統領と米国のバイデン大統領が14日、会談した。2人は融和ムードを演出したが、両国の緊張関係の解消には時間がかかりそうだ。

 2人の直接会談はバイデン大統領の就任以来初めて。NATO首脳会議の会場では、歩み寄ったバイデン氏エルドアン氏と拳をつき合わせてあいさつし、談笑する姿がみられた。エルドアン氏は会談後の記者会見で「実りのある誠実なものだった。両国に解決できない問題はない」と述べ、バイデン氏をトルコに招いたと明かした。

 バイデン氏も「いくつかの問題について進め方を詳細に議論した。進展を実現できると確信している」と語ったが、どちらも具体的な成果に言及しなかった。

 米トルコ関係は近年、シリア内戦への立場の違いや人権問題をめぐって緊張が続く。特に、トランプ前大統領に比べてトルコへの厳しい姿勢で知られるバイデン氏が就任してからは冷え込みが顕著だ。

 バイデン氏は4月、トルコの前身となるオスマン帝国末期に起きたアルメニア人への迫害について、歴代の米大統領が長く避けてきた「ジェノサイド(集団殺害)」との表現に踏み込み、トルコは猛反発していた。エルドアン氏は今月、地元メディアのインタビューに、ブッシュ、オバマ、トランプの歴代大統領の名前を挙げて「これほどの緊張関係にあることはなかった」と述べ、「トルコを追い詰めようとすれば、大切な友人を失うことになる」と苦言を呈した。

 両国の最大の懸案は、トルコ…

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