台湾の防空識別圏に中国軍機 延べ28機、G7に反発か

台北=石田耕一郎
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 台湾国防部(国防省)は15日、西南域に設けた防空識別圏(ADIZ)に中国軍機延べ28機が進入したと発表した。昨年9月以降、1日の進入数では最多で、一部は台湾南部を経て、台湾東側の太平洋上を飛び、折り返していた。中国が、英国での主要7カ国首脳会議(G7サミット)の首脳宣言に「台湾海峡の平和と安定の重要性」が盛り込まれたことに反発を示す動きの可能性がある。

 国防部によると、戦闘機「殲(せん)16」や「殲11」、情報収集機「運8」など計6種類、延べ28機。中国軍機の進入は1~4月は延べ約280機だったが、5月は延べ計26機、今月は14日までで延べ計3機と減少傾向にあった。

 中国政府はこれまで、米政府が台湾に高官を派遣したり、台湾と経済交渉を行ったりするたび、自国軍機を派遣して牽制(けんせい)。台湾メディアは5月以降の進入機数の減少について「7月に控えた中国共産党の創立100年に向け、軍事演習が忙しいのだろう」とする国防部関係者の見方を伝えていた。(台北=石田耕一郎)