食の情報発信の拠点に 新潟に図書館 蔵書1200冊

緑川夏生
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 食にまつわる約1200冊の本を所蔵する「本間文庫 にいがた食の図書館」が15日、新潟市内に開館した。クラウドファンディングで集めた資金約340万円をもとにアパートの押し入れを改修した。食を通じた情報発信の拠点を目指す。

 図書館は、同市中央区の白山神社近くにあるひときわ目を引く黄緑色のアパート1階にある。季刊誌「新潟発R」を出版する株式会社ニール(同市西区)が運営する。蔵書のうち約1千冊は、新潟県内在住の食文化研究家で、県立新潟女子短大(現・県立大)名誉教授の本間伸夫さん(90)から3年前に譲り受けた。開館した15日は、本間さんの90歳の誕生日。

 午前11時の開館と同時に2人が訪れた。中央区沼垂の老舗すし店「せかい鮨」代表の吉沢俊哉さん(62)は、新潟の郷土料理「のっぺ」の由来を調べていた。「県外のお客さんに由来を聞かれることがあったが、ネットで調べた情報が正しいか分からなかった。本に由来が書かれていました」と満足げだった。

 紛失防止のため貸し出し不可だが、閲覧・複写は可能。新潟発Rのバックナンバーも買える。今後はカフェコーナーの設置やイベントを開くことも考えている。ニール代表の高橋真理子さん(56)は「学生から生産者まで食に関わる様々なジャンルの人が集まり、出会いから新しい取り組みが生まれたら」と期待する。

 開館は原則、水・木曜日の午前10時~午後7時で、2日前までに要予約。月・火・金・土曜日は応相談。会員制(入会無料)で、年1100円で隔月発行の会報誌の購読などもできる。入会は公式サイト(https://honmabunko.jp/別ウインドウで開きます)などから。(緑川夏生)