たんすの奥で「ファーン」…祖父の冗談?はたまた珍品?

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松川希実
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 祖父が残した古い桐(きり)たんすから、奇妙なハーモニカの音が聞こえる――。これは祖父が仕掛けた「冗談」なのか。はたまた、とんでもない珍品なのか。一つのたんすが遺族にもたらした「プレゼント」がきっかけで、ネット上に温かい思い出話の輪が広がった。

 広島市に住む現代美術家の新宅睦仁(ともに)さん(39)は、14年前に88歳で他界した祖父・清登さんの部屋で、異音を聞いた。

 「ファーン」

 懐かしいような珍しい音色。ハーモニカだ。

 部屋をアトリエにするため、パートナーと片付けていた時だった。最初は、パートナーが遊んで吹いているのかと思っていたが、「私じゃない」。

 音は祖父の大きなたんすの奥からする。引き出しを開け閉めするたび、動きに合わせて「ファーン」と響く。引き出しを抜いてのぞくと、奥でハーモニカらしきものが光った。

 「さては、あのじいさん、冗談で付けたな」

 小さな頃から同居していた祖…

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