先端技術PR、コロナ禍で肩すかし 海外客なしの五輪 

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 東京五輪パラリンピックを機に、国が旗振り役となって世界へのPRを狙っていた様々な先端技術が、コロナ禍で肩すかしをくらっている。ロボットが案内するはずの海外客は来ず、「未来」を感じさせる大規模なイベントも軒並み延期に。それでも、開発者たちはくじけてはいない。

 「意気消沈してはいるが、開発の長い歴史から見れば単なる一ページ。いいものをじっくり開発していくしかない」。美術館や博物館向けの音声案内ロボットの開発を手がける下町ロボット(東京都墨田区)の川内一毅社長は話す。

 東京五輪をきっかけに多言語対応のロボット需要が伸びると見込み、2020年4月から本格的にレンタル事業を展開するはずだったが、大会は1年延期のうえ、海外客の受け入れを断念。同社の事業計画も頓挫した。

 コロナ禍の前までは国は五輪を「先端技術のショーケース」と位置づけ、日本の最先端技術を広くPRする機会ととらえてきた。その一つがロボットで、15年に公表した政府のロボット戦略では「五輪開催年には、日本の津々浦々に『ロボットがある日常』をもたらし(中略)世界に発信していく」としていた。

 経済産業省は五輪に合わせて世界のロボット研究チームを集めた競技会も企画。店舗での商品陳列、トンネル事故での救助など4分野でロボットが性能を競うはずだったが、今は延期扱いで実施予定は決まっていない。

 微細藻類などを原料とする航…

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