ペルー大統領選、急進左派が「勝利宣言」 当選は未確定

サンパウロ=岡田玄
[PR]

 混乱が続いている南米ペルーの大統領選で、選管の開票部門は15日、開票作業を終えた。小学校教員で組合活動家の急進左派ペドロ・カスティジョ氏(51)が過半数を得て、事実上の勝利宣言をした。だが、選管は当選者を発表していない。カスティジョ氏陣営による不正を主張するケイコ・フジモリ氏(46)は、開票結果の審査を改めて要求した。

 開票作業の担当部門が15日に確定した開票結果によると、カスティジョ氏が883万票で、得票率は50・125%。アルベルト・フジモリ元大統領の長女で中道右派のケイコ氏は879万票で49・875%。差は4万4058票だった。

 本来なら、この結果を受けて選管にあたる全国選挙審議会(JNE)が当選者を確定させる。だが、16日午前0時時点で、発表はない。カスティジョ氏陣営による不正があったと訴えるケイコ氏陣営が、一部の票を無効にするよう求めていることが原因とみられる。審査には数週間かかるとの現地報道もある。

 カスティジョ氏は、15日夜にリマ市内で支持者に向けて演説し、「今夜は喜びと歓喜の夜であると同時に大きな責任を伴う夜だ。今日からこの国の不平等をなくすための真の戦いが始まる」と述べた。「勝利」や「当選」という言葉は使わなかったが、「私の政府はすべての市民に尽くす」と述べ、事実上の勝利宣言となった。自身のツイッターアカウントの肩書も「次期ペルー大統領(2021~2026)」に変えた。

 これに対し、ケイコ氏は15日、「最も重要なものが欠けている。それは、選管による(開票結果の)審査だ」と演説した。「選管当局と国民の意思を信じている。調べれば我々に理があるとわかるだろう」とも語り、開票結果の審査を改めて求めた。(サンパウロ=岡田玄)