トヨタが株主総会、社長「危機があったから生き延びた」

千葉卓朗
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 トヨタ自動車は16日、愛知県豊田市の本社で株主総会を開いた。2020年度の決算はコロナ禍でも純利益が増え、株価は上場以来初めて1万円を超えた。豊田章男社長は、就任から12年間の取り組みを強調し、「現場で仲間と行動し、改善をしてきた」と述べた。

 豊田社長は、09年の就任以降、トヨタの連結の従業員数が5万人増えたことや、時価総額が約20兆円増えたことを紹介。リコール問題や東日本大震災といった危機に直面したが、「危機があったから私もトヨタも生き延びた」と話した。

 株主からは、脱炭素に向けた新技術の開発に多額の費用がかかることを心配する意見が出た。技術部門トップの前田昌彦・執行役員は、生産のムダを減らす「トヨタ生産方式」を開発にも活用して投資額を抑える考えを示した。

 昨年に続き、感染防止のため株主には来場を控えるよう求めた。出席した株主は383人で、例年の1割未満だった昨年と同水準だった。(千葉卓朗)