林真須美死刑囚が新たに再審請求 和歌山毒物カレー事件

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 和歌山市で1998年7月に起きたカレー毒物混入事件で、2009年に殺人罪などで死刑判決が確定した林真須美死刑囚(59)の代理人の生田暉雄(てるお)弁護士(香川県弁護士会)は16日、無罪を求めて和歌山地裁に再審請求したことを明らかにした。請求受理は5月31日付。

 申立書などによると、和歌山県警は事件当初、カレーから青酸化合物が検出されたと発表した。だがその後、死亡した4人の胃の内容物などからヒ素が見つかったため、捜査側は、死因をヒ素中毒とする死体検案書などを公判に提出した。

 林死刑囚側は申立書で「青酸化合物を死因とする当初の解剖結果が存在すると推測されるが、裁判に提出されていない」とし、「被告人がヒ素を使ったとして判決が下されているが、カレーにヒ素と青酸化合物の両方が投入されていたのだとすれば、第三者の犯行だ」と主張した。

 林死刑囚は09年にも再審を請求し、再審開始を認めなかった20年の大阪高裁決定を不服として最高裁に特別抗告中。和歌山市内で記者会見した生田弁護士は「林さんから何度も手紙をもらい、(新たな)再審請求を引き受けた。死因が青酸化合物である疑いを排除して裁判が進んでおり、ずさんとしか言えない」と訴えた。