「中国は地政学上最大の試練」 米高官候補が公聴会で

ワシントン=園田耕司
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 米国務次官補(東アジア・太平洋担当)に指名されている知日派のダニエル・クリテンブリンク前駐ベトナム大使は15日、米上院外交委員会の指名公聴会に出席し、中国を「米国にとって地政学上最大の試練」と指摘した。中国との競争に勝つためには「世界各地の同じ志をもつ友好国・同盟国と協力したとき、米国はさらに強くなる」と述べ、友好国・同盟国との連携が重要との認識を示した。

 クリテンブリンク氏は公聴会で、中国が台湾に対して外交・軍事的な圧力を強めている問題をめぐり、「我々の民主主義勢力である台湾との力強い非公式関係のさらなる進展を支援するために、私は懸命に取り組む」と強調。「中国は台湾を攻撃的に脅す振る舞いを強めている」と批判したうえで「米国も同様に反応する必要がある」と述べた。中国が台湾への圧力を強めれば、米国もまた台湾への支援を強める考えを示した。

 一方、中国・新疆ウイグル自治区の人権弾圧を「現在進行中のジェノサイド(集団殺害)」と批判。「すべての手段を講じ続ける必要がある」と述べ、経済制裁を行う必要性を示した。

 クリテンブリンク氏は日本語や中国語に堪能で、東京の米国大使館や札幌の米国総領事館に勤務した経験もある。北京の米国大使館では首席公使も務めたほか、米国家安全保障会議(NSC)でアジア政策を統括するアジア上級部長などの要職を歴任した。上院の承認を経て就任する。(ワシントン=園田耕司)