表現の不自由展、大阪でも 弁護士常駐し厳戒態勢

武田肇
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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で展示が一時中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品を展示する展覧会が7月16~18日、大阪市中央区のエル・おおさか(大阪府立労働センター)で開かれる。実行委員会が6月15日にフェイスブックで明らかにした。

 実行委は、大阪市在住の市民有志が中心になっている。氏名は公表していない。

 19年8月に名古屋で開幕した表現の不自由展は、慰安婦を表現した「平和の少女像」や、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品「遠近を抱えて」などに抗議が殺到し、3日で中止になった。約2カ月後の会期末に抽選で来場者を決める形で再開したが、市民有志は抽選に漏れて入場できなかったため、「自分たちの手で鑑賞する機会を」と大阪会場を準備したという。

 今月下旬に東京都内で開かれる同様の展覧会は、中止を求める街宣活動などを背景に、会場変更に追い込まれる事態に。このため大阪では会場内での混乱を防ぐため整理券を配布し、弁護士が常駐する異例の態勢を敷く。国内外の作家14人のうち1人から出品を見合わせるとの連絡があった。

 実行委は「作品をどう評価するかは個人の自由だが、この表現はおかしいと決めつけ圧力をかけて見られないようにする行為は受け入れられない」とする。

 入場料は1千円で、学生や障がい者は無料。6月20日と7月10日にはプレイベントをオンラインで開く。詳細はフェイスブックhttps://www.facebook.com/hujiyu.kanasai/別ウインドウで開きます)で確認できる。(武田肇)