赤字が続く近江鉄道 映画で盛り上げよう 出演者募集へ

鈴木洋和
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 【滋賀】赤字が続く近江鉄道(本社・彦根市)を盛り上げようと、市民団体「あいのみ企画室」(東近江市)などが映画制作に乗り出す。近江鉄道の駅や沿線を舞台にしたハートフルムービーだ。8月まで、制作資金への寄付を募っている。

 あいのみ企画室は、2014年から東近江市地域資源を題材にした映画をつくっている。これまで7本を制作し、今回が8本目。8本とも市出身のムラヤマ・J・サーシさん(44)が監督を務める。ムラヤマさんは元芸人で、脚本家や俳優、声優でもある。映画シン・ゴジラ」にも俳優として出演した。

 近江鉄道を舞台にした映画のタイトルは「ガチャコン!」で、脚本もムラヤマさん。主人公ら出演者5人ほどは、都志見久美子さんや緑川静香さん、「シン・ゴジラ」に出た野田博史さんらプロの役者が務める。

 さらに8月、地元から60人ほどの出演者を募集する。ムラヤマさんによると、セリフが欲しい人には用意するなど柔軟に進める。9月に撮影し、11月から上映会を開催。その後、ユーチューブにアップする予定だ。

 ムラヤマさんは中学生のとき、初めて電車に乗った。その電車が近江鉄道だった。友達と俳優宮沢りえさんの写真集を買いに行った。初めてだったので、電車の中でジャンプをして車内で体が移動するかどうか確かめたという。

 ムラヤマさんは「地元にとって愛着がある、無くてはならない存在」としたうえで、「面白い映画を作ることによって、近江鉄道の知名度を上げ、模型などのグッズ販売にもつなげたい」と意気込む。

 あいのみ企画室代表の奥村清和さん(63)は「地域にとって大切な近江鉄道がいつまでも存続できるように、映画を通して魅力や価値を共有したい」と強調している。

 制作費150万円のうち120万円を寄付で賄う予定。問い合わせは認定NPO法人「まちづくりネット東近江」(0748・56・1277)へ。(鈴木洋和)