防犯のための行動、漫画で紹介 描いたのは2人の大学生

原田達矢
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 漫画を通して府内で相次ぐ特殊詐欺や自転車盗の被害を伝え、府民の防犯意識の向上に貢献したとして、京都府警は5月25日付で、京都精華大京都市左京区)の学生に感謝状を贈った。

 漫画は6~7コマで構成。犯罪の手口や被害に遭ってしまう様子を示し、被害を防ぐために必要な行動を紹介している。特殊詐欺を扱った作品では、キャッシュカードで一度に引き出せる限度額を引き下げておけば、被害軽減につなげられることも説明した。

 制作したのは、同大マンガ学部の3回生稲井璃南(るな)さん(21)と松井来夏(らいか)さん(20)。昨年末に府警から依頼を受け、約1カ月かけて完成させた。稲井さんが高齢者の特殊詐欺被害を、松井さんが大学生に多い自転車盗や闇バイト被害をそれぞれ担当した。

 ストーリーやセリフは府警職員と相談。イラストをわかりやすくするため絵のタッチにこだわった。稲井さんの作品は、高齢者が親しみやすいように、新聞の四コマ漫画の絵のタッチを参考にしたという。一方、松井さんは、大学生向けに絵柄をシンプルにし、キャラクターの表情を可愛らしく描いた。

 感謝状を贈られた稲井さんは、「漫画を通して特殊詐欺被害は身近なものだと知ってほしい」。松井さんは「反響が多くて驚いた。役に立ててうれしい」と話した。漫画は、府警のホームページで公開され、地下鉄烏丸線の駅でも漫画を元にした動画が流れている。(原田達矢)