あなたが住む自治体のワクチン接種率は? 県内全調査

新型コロナウイルス

[PR]

 【千葉】新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種をめぐり、朝日新聞社が県内の全市町村に聞き取り調査をしたところ、「接種率」に自治体間で大きな差があることがわかった。政府がめざす「7月末完了」のハードルが高い自治体もあった。

 1回目の接種率は神崎町が73・5%で最も高く、酒々井町が71・6%と続いた。5割を超えたのは芝山町や成田市など11市町だった。非公表の東金市を除き、県全体の接種率は37・8%だった。

 一方、鴨川市いすみ市といった県南部では、1~2割程度にとどまっている自治体も多く、遅れが目立っている。ある自治体担当者は「個別接種の数値が反映されていないなど、システムが接種の実態を完全に示しているわけではない」と説明した。

 ただ、国でワクチン接種の調整を担う河野太郎行政改革相は、15日の閣議後会見で入力が遅い自治体の課題に言及。ワクチンの配送を見送る可能性があるとの考えも示した。

     ◇

 政府が掲げる「7月末完了」の方針を受け、各自治体は対応に追われている。

 朝日新聞の聞き取り調査では、県内20市町村で新たに集団接種を始めたり、集団接種会場を増設したりすることがわかった。

 船橋市では、当初は医療機関での個別接種のみを予定していたが、27日から2カ所で集団接種を始める。千葉市でも、1カ所だった集団接種会場を3カ所に増設して対応する。人口規模の比較的小さい睦沢町、長生村、長柄町などでも、27日から週1回の集団接種を始める予定だ。

 佐倉市君津市などでは、集団接種の体制を強化し、1日に打てる人数を100人近く増やした。医療機関に協力を仰ぎ、個別接種の予約枠を増やす自治体もあるという。

 一方、自治体からは「(7月末完了は)正直、厳しい」との声も漏れる。

 ある自治体では、元々は9月中の接種完了を予定していたため、事前にワクチンを少なく国に申請していた。その後、政府の方針を受けて計画を前倒しにし、7月末に接種を終えられる体制をつくったが、いまはワクチンの供給が足りなくなっているという。

 別の自治体では、「7月末完了は最初は絶対に無理だと思った」(担当者)が、医師や集団接種会場の準備が進み、徐々に接種数も増え始めたという。ただ、当初の遅れを取り戻し、7月末に完了するためには、接種をさらに加速させる必要があるという。

 御宿町では、政府の方針が出る前に、高齢者の予約がほとんど終わっていたという。「すでに8月に予約している人に対し、無理やり予約を変更させるわけにはいかない」として、当初の予定通り、8月22日の接種完了を見込んでいる。

 別の自治体担当者からは「供給量、配送スケジュールも示される前に、時期だけ示された。はじめは医療機関の反発も強く、本当にとまどった。国のやり方には納得できない」と怒りの声もあがった。

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]