災害時の「開かずの踏切」対策進む 大阪北部地震3年

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神元敦司
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 大都市と近郊が被災した3年前の大阪北部地震では、電車の踏切が長時間閉じっぱなしになり、救急車などの通行を妨げる事態になった。鉄道各社はその後、こうした事態を避けるため、災害時に「優先開放」する踏切を決めるなど対策を進めている。(神元敦司)

 地震は2018年6月18日午前7時58分に発生し、大阪府の高槻、茨木両市で震度6弱、吹田、摂津両市で震度5強を観測した。

 阪急電鉄は沿線で震度4以上を検知した場合、列車を直ちに止めることになっており、すべての電車がストップ。踏切近くで止まった列車も多く「半数近い踏切が長時間閉じたままになった」(広報部)という。

 これが救急活動の妨げになった。

大きく迂回 救急活動に支障

 摂津市では、救急車が通報先へ着くのに、通常7分のところ42分かかる例があった。途中の踏切が開かないため迂回(うかい)し、2・7キロの距離が10キロ以上になったという。この踏切は約9時間閉じたままだった。

大阪北部地震

2018年6月18日午前7時58分ごろ、大阪府北部を震源とするマグニチュード6・1の地震が発生。最大震度6弱を大阪市北区、大阪府高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で観測した。登校中の小4女児ら6人が死亡し、462人が負傷した。500棟以上の住宅が全半壊し、約6万1千棟が一部損壊した。

 吹田市でも、正雀(しょうじゃく)駅近くの踏切が約9時間「開かずの踏切」に。吹田市消防本部によると、揺れで負傷した高齢男性の自宅に行くのに、通常の倍の距離を走ったという。

 阪急はその後、改善策を検討…

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