香港紙「リンゴ日報」幹部5人逮捕 外国勢力と結託容疑

香港=奥寺淳
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 香港警察は17日、中国に批判的な香港紙「リンゴ日報」の経営幹部5人を、香港国家安全維持法国安法)違反の疑いで逮捕したと発表した。外国勢力と結託して国の安全に危害を加えたとしている。創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏も同罪で公判中。当局の捜査が、同紙と発行企業そのものに照準を定めていることが鮮明になった。

 リンゴ日報によると、同日朝に逮捕されたのは同紙を発行するメディアグループ「壱伝媒(ネクストデジタル)」行政総裁の張剣虹氏や、リンゴ日報編集長の羅偉光氏ら5人。警察はリンゴ日報本社の捜索にも着手しており、出社した記者や社員らは警察から個人情報の提示を求められ、退去させられるか、食堂に集められているという。

 警察は現時点で、何が外国勢力との結託にあたるのかは明らかにしていない。中国共産党の主導で国安法が施行されて以降、警察は民主派を相次いで逮捕し、弾圧姿勢を強めている。

 同社創業者の黎氏は、SNSやメディアを通じ香港の民主派への支持を訴えたことが中国や香港への米欧からの制裁につながったとして、外国勢力との結託の罪に問われている。(香港=奥寺淳