つらさ忘れさせる華やかな宝塚 河合真美江の多事奏論

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大阪編集局記者
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 去年の秋、私は身のおきどころのない喪失感を抱えて宝塚大劇場へ行った。仕事を離れて宝塚歌劇にひたろうと。

 ミラーボールにスパンコールの衣装、何色ものライト。劇場にいる3時間、現実を忘れた。わが子ぐらいの年頃のタカラジェンヌたちが気合の笑顔で踊り、歌うのを見るといとおしい。懸命な汗を見て思った。生きていかなくっちゃ。

 宝塚の妙味は大きな劇場に大きな装置と華やかな衣装、専属オーケストラの生演奏、1組80人ほどの大人数で演じられるゴージャスな舞台だ。

 コロナの影響をもろにかぶった。去年2月末から公演の中止や延期を余儀なくされた。稽古もままならず、公演の日程は大きくずれこんだ。再開されても、一時オーケストラ演奏は録音になり、出演者もグループに分けて人数を減らした。

ポッドキャストでも、河合真美江記者がさよなら公演について語ります。

Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上の「i」の右にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。

 それでも、宝塚の舞台は帰っ…

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