コロナで見えたジェンダー格差 メディアが変化に貢献を

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 NPOのスパークニュース(パリ)の呼びかけで、世界の報道機関15社がジェンダー平等社会の実現に向けた特集「Towards Equality」を展開します。新型コロナウイルスの世界的流行で深刻化する、根強い性差別や職場、家庭における「男らしさ」「女らしさ」という固定観念――。各国のジェンダー平等の最前線の取り組みに関する記事を世界で同時発信していきます。朝日新聞では紙面とともに、朝日新聞デジタルでも随時、記事を掲載します。

メディアにジェンダーの視点を スパークニュースの呼びかけ

 新型コロナウイルスはすべての人々に大きな影響を与えているが、とりわけ女性たちにその影響が偏っている。世界の医療従事者の7割を占める女性たちはより大きな感染リスクにさらされている。育児や家事の負担がさらに増え、仕事や収入を失う恐れも高い。女性に対する暴力、特に家庭内暴力も急増している。

 専門家はジェンダー平等の流れが数十年前まで逆行してしまう恐れを指摘する。ただ、それは新型コロナが根源なのではなく、世界中で長年にわたって存在する不平等がさらに悪化し、可視化されたためだ。

 具体的な行動とイニシアチブを通じ、教育や医療、あらゆる機会への平等なアクセス、公平な市民社会への参画を実現することは、基本的人権の問題だけにとどまらない。それは、より包括的で持続可能な社会実現の前提条件でもある。例えば、ジェンダー平等は経済成長を促進し、世界の子どもの発育問題や飢餓、貧困を減らし、気候変動やそのほかの環境問題に貢献できる。

 歴史や文化に根付いているジェンダーの固定観念や暴力、差別に対処することは、すべての人が同じ権利、恩恵、義務を共有する新たな集団のアイデンティティーを生み出すために欠かせない、大きな変化を生み出すことができる。

 すでに実現に向けた取り組みは始まっている。各国政府や企業、NGOなどは革新的で創造的、かつ影響力のあるやり方で、女性の権利だけにとどまらず、社会全体を前進させようとしている。

 メディアはこの変化を後押しするカギである。ジェンダーの視点で世界を見ることで、より多様で進歩的、包括的な世界観を示すことができる。だからこそ、スパークニュースは世界の15のメディアと連携してこれらの記事を届け、社会の関心を高め、未来を築く解決策を共有しようとするのだ。

 政府、企業などが世界中から集まる「平等を目指す全ての世代フォーラム」(今月30日から7月2日まで。国連女性機関、仏政府共催)の前に始めるこのユニークな共同編集作業が、より平等な世界に向けて貢献することを願っている。(スパークニュース)

Think Gender

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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]