「子どもの腕をかんだ」と起訴の女性、取り消し後に提訴

[PR]

 自分の子どもの腕をかんだとして女性が傷害罪で起訴され、滋賀県警による歯形の鑑定ミスで起訴を取り消された問題で、違法な取り調べで精神的苦痛を受けたとして、女性が県と国を相手取り、約300万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こした。

 女性は生後1カ月の男の乳児の左腕にかみついてけがを負わせたとして、19年10月に滋賀県警に傷害の疑いで逮捕され、翌11月に大津地検に起訴された。20年1月の公判で、弁護側が歯形の取り違えの可能性を指摘してミスが発覚。20年9月に起訴が取り消された。

 提訴は今年4月26日付。訴状によると、県警の鑑定官が女性と別人の歯形を取り違えて鑑定書を作成。女性は傷害容疑を否認していたが、取り調べで「証拠があるから呼んどんねん」「自分のやったことを反省できないようでは子供も同じようになる」と怒鳴られ、虚偽の自白を強要された、などと主張している。

 県警監察官室は「裁判で適切に対応していく」としている。