パワハラで退社した私の会社論「給料もらって利用せよ」

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聞き手・田中聡子
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 理不尽な上司の指示、面倒な人間関係、駒のように扱われる人事――。それでも、生きるために頼らざるを得ないのが会社です。小説家の津村記久子さんは、パワハラを受けて退社した経験があるのに、「会社を思いっきり利用せよ」と説きます。そのココロは?

 1978年生まれ。2005年、「マンイーター」でデビュー。09年に「ポトスライムの舟」で芥川賞。働く人を主人公にした作品多数。

「ここが全て」ではなかった

 新卒で入った会社を、10カ月で辞めました。理由は先輩からのパワハラです。自分のミスじゃないのに怒鳴られたり、仕事の電話をしてるだけなのに怒られたり、とにかく毎日がつらかった。

 「同じ思いをするかも」と思うとすぐに再就職するのは怖かったんですが、かといって、会社に入らなければ稼げません。9カ月後、別の会社に入りました。新しい会社は驚くほど居心地がよく、結局小説家を専業とするまでの10年半働きました。

記事後半は、会社員でいることの利点、コロナで変わる会社の意識を語っています。

 この体験を通じて実感したの…

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