旭川医大学長を辞任した吉田氏の主張とこれまでの経緯

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 新型コロナウイルス患者受け入れを巡る不適切発言やパワーハラスメントなどが問題になっていた国立の旭川医科大学(北海道旭川市)の吉田晃敏学長が17日、辞任を表明した。吉田氏は自身の処分について検討する同大の学長選考会議の姿勢を批判。代理人弁護士が会見で問題点を挙げた。その主な項目とこれまでの吉田氏を巡る問題の経緯は次の通り。

吉田氏の代理人弁護士が文書で指摘した「学長選考会議の問題点」

・会議は、国立大学の学長の解任請求に対する議決という重要な意思決定を行うにしては、あまりに拙速な進行だ。

・解任請求理由が、吉田氏と代理人に対し具体的に明らかにされていない。

・会議内に設置された調査委員会で、吉田氏に対するヒアリングが、必須ではないとして、なされなかった。

・調査委員会の報告書の内容が、吉田氏と代理人に開示されていない。

・会議の構成員に関する議事内容が、辞任の意思がない委員をいったん辞任したことにして議事を進めてしまっているなど、明らかに迷走している。

※17日の会見で示した文書から

旭川医大の吉田学長を巡る問題

2019年3月

吉田氏が学長に再任される。4期目。任期は23年6月まで

20年12月

・「文春オンライン」が新型コロナクラスターが発生した民間病院をめぐる吉田学長の不適切発言を報じる

・付属病院の古川博之院長(当時)が朝日新聞の取材に、吉田病院からのコロナの軽症患者の受け入れの許可を吉田学長に認められず、「代わりにお前がやめろ」と言われた、と明らかに

21年1月

・付属病院の古川院長が院長職を解任される

同月 吉田学長が滝川市立病院からアドバイザーとして14年にわたって高額報酬を受け取っていたことが明らかに

2月

・古川前院長が記者会見し、吉田学長のパワハラなどを訴え

・学内の教職員が吉田学長の解任を求め、学長選考会議に署名を提出

3月

・学長選考会議が第三者委員会を設置し、調査することを決定。

・大学の医学部医学科同窓会が学長選考会議に吉田学長の解任を要請。

6月

・第三者委が「お前がやめろ」発言の事実を認定。

・吉田氏が15日付で辞表を萩生田文科相に提出