コロナ入社、ほぼ在宅で1年 私、会社に存在してるの?

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片田貴也
写真・図版
マンガ・米澤章憲
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 新型コロナウイルスの感染拡大が始まって1年以上が過ぎました。特に昨年は、どの企業もオンライン対応などの備えが十分でないまま、新入社員を迎えました。出社もままならず、不安と孤独の中で過ごした新社会人たちも2年目になり、「先輩」の立場に。例年と比べて経験値が少ないのでは、と不安を感じています。

 昨年4月から広告会社で働き始めた女性(23)は入社して3カ月たった頃、眠れない日々を過ごしていた。

 ボーッとしたまま、始業15分前には自室のパソコンの前へ。電源を入れ、とりあえずエクセルなどのソフトを開いてスケジュールを確認するが、手につかない。

新入社員のフォロー体制が問題になっています。コロナの感染が収まらない中、今後どのように新人のやりがいを保ち、教育体制を作っていくのかが課題です。コロナ禍の中の新人教育、どうしていますか? 取り組みやご意見をお寄せください。新入社員の皆さんからのご意見や体験談も大歓迎です。ツイッター @AsahiDkh か メール dkh@asahi.comメールする まで。

 「そんなに早く座る必要はないけど、パソコンでつながることでしか働いている実感が持てなくて。不安で仕方なかった」

 入社して約3カ月間は、研修用のタブレットを受け取りに行った1日を除いて一度も出社せず、自宅で研修を受け続けた。ビジネスマナーを学んだり、オンライン上で新入社員のチーム5人ほどで商品を広める施策を議論してプレゼンしたり。研修後の配属は、1カ月延期になった。

 配属先が決まった7月からは、週1回だけ出社する在宅勤務に。仕事は商品を売る戦略を立案するマーケティングだが、若手の指導社員からメールで送られてくる資料のグラフを読み取り、穴埋めになっている分析を書き込んで返信したり、競合他社について調べて報告したりする仕事が続いた。

 同期やほかの社員の状況も分からず、やりとりする指導社員の姿と比較して「自分だけ仕事の成長が遅れている、役に立てていないのでは」と不安が募った。

 分からないことは、指導社員…

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