香港紙が自社の家宅捜索を詳報 傷ついた言論の自由

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香港=奥寺淳
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 中国政府に批判的な香港紙「リンゴ日報」に、再び香港警察の捜査が及んだ。中国に反体制的な動きを取り締まる香港国家安全維持法国安法)施行からまもなく1年。記事の内容が国安法に問われるなど、香港社会が守ってきた言論の自由が大きく傷ついている。

 17日朝から始まった自社への強制捜査を、リンゴ日報電子版は動画や写真とともに詳報した。

 動画などによると、午前7時半から、警官を乗せた警察車両やバスがリンゴ日報本社に続々と到着。100人を超す警官が一斉に本社に入り、編集局にある記者らの席に座ってパソコンに保存された記録を調べ、5時間余りの捜索で幹部や記者らのパソコン38台や取材資料などを押収した。同社への大規模な捜索は昨年8月以来だ。

 国安法違反容疑で逮捕されたのは、同紙を発行する「壱伝媒(ネクストデジタル)」最高経営責任者(CEO)の張剣虹氏や最高執行責任者(COO)の周達権氏、同紙編集長の羅偉光氏ら5人。動画は張氏らが連行される様子も伝えた。

 リンゴ日報本社前で会見した警察幹部は、2019年以降のリンゴ日報の紙面やデジタル版に掲載された約30本の記事が、中国や香港政府に対する制裁を外国に求める内容だったとし、「(逮捕された)5人は同紙でとても重要な役割を果たしており、責任逃れはできない」と説明した。しかし、どの記事のどんな内容かは明らかにされていない。

 さらに国安法の取り締まり対…

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