輸送人員、過去最少 おれんじ鉄道 豪雨、コロナ禍響く

村上伸一
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 熊本県八代市鹿児島県薩摩川内市を結ぶ第三セクター肥薩おれんじ鉄道(本社・八代市)は16日、八代市内で定時株主総会を開き、2020年度収支決算を報告した。新型コロナウイルス感染症と昨年7月の豪雨災害の影響で、輸送人員は04年の開業以来最少の約80万人(前年度比約25%減)だった。

 総会後の取締役会では出田貴康社長(64)が退任し、元熊本県天草広域本部長の古森美津代氏(60)が社長に就任した。開業以来、女性の社長は初めて。

 収支決算によると、本業のもうけを示す営業利益は、過去最大のマイナスとなった前年度に次ぐ約6億8600万円の赤字。赤字は開業以来続いている。

 最終的な利益を示す純利益は、国や熊本、鹿児島両県と沿線自治体からの補助金約3億7900万円や両県からのコロナ対策関連支援金約4億9500万円などを入れても、約1億1600万円の赤字だった。

 新社長の古森氏は記者会見で「肥薩おれんじ鉄道は地域にとってなくてはならない存在。経営改善や地域振興に自治体と連携して取り組んでいく」と抱負を語った。(村上伸一)