19日にハイブリッドピアノリサイタル、掛川の今田さん

長谷川智
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 【静岡】2018年の浜松国際ピアノコンクールで入賞した掛川市の今田篤さん(30)が、演奏会とオンラインイベントを組み合わせた「ハイブリッドピアノリサイタル」に挑戦している。コロナ禍を逆手にとって若い人にクラシック音楽を知ってもらおうという狙いで、演奏会を19日に開く。

 今田さんは同コンクールで、県内出身者としては初めて本選に残るファイナリストとなり、4位に入賞した。掛川市で生まれ育ち、東京芸大を卒業して英国やドイツに留学。現在は地元を拠点に同大非常勤講師も務める。

 新方式のリサイタルは、まず5月22日に1時間、ビデオ会議システムを利用して今田さんとファン約20人が自由に対話した。今田さんのこれまでの経験や今回の演奏曲、緊張しない方法などが話題になった。

 演奏会は19日に掛川市の美感ホールで定員を100人に絞って開く。プログラムはベートーベンやラフマニノフの変奏曲などで、来場者によかった曲を選んでもらう。

 選ばれた曲の動画を見ながら27日夜、今田さんと視聴者がコメントをやりとりする。さらに演奏会の動画は7月17日から1カ月間、1500円で公開する。

 アイデアは高校生の発想だった。地元演奏家を支援する高橋恭子さん(50)らがコロナ禍の応援策を考えていたところ、16歳の次女が「若い人は動画投稿サイトに毎日接し、非日常を楽しんでいる。演奏家と対話できればおもしろい」と提案した。

 高橋さんは「若い人に素顔の演奏家を知ってもらい、クラシック音楽のすそ野を広げるいい機会になると思った。コロナ後も活用できる」と考え、県の助成金も活用して実現した。

 今田さんは「対話イベントは初めてだったが、あっという間に時間が過ぎておもしろかった。多くの人にクラシック音楽を身近に感じて頂ければと思う。何でも率直に話したい」という。

 19日の演奏会は午後1時半開場。一般前売り3千円、学生1千円。申し込み先は高橋さん(電話0537・21・1893)、松田さん(090・2774・3782)。(長谷川智)