川島町 大規模水害に備え町外に6000台駐車場

西堀岳路
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 埼玉県川島町は大規模水害があった際に全町民へ避難を呼びかけるのに備え、マイカーによる一時避難先として町外13カ所に計約6千台分の駐車場を確保し終えた。荒川や越辺川など四方を川に囲まれ起伏のない地形の同町では、大規模水害の際は、ほぼ全域が3~5メートルの深さに水没すると予測されている。

 台風19号で町北西部が浸水被害を受けた2019年以降、町は国のハザードマップを基に独自の避難ガイドブックを作成し、全戸に配布。町からの避難情報発令の目安や避難方法、手順などについて住民説明会も開いている。町民アンケートなどの結果、マイカー避難は全約8千世帯のうち約2千世帯は町外の知人や親類宅を頼れることがわかったため、駐車場確保は約6千台分を目標にした。

 町は、災害時に町民が一時的に駐車できるよう、町から車で30分~1時間ほどの範囲にある大学や高校、民間施設などと協定を結んできた。5月25日に国土交通省出先機関との協定で、国営武蔵丘陵森林公園(滑川町)に400台を確保できることになり目標を達成した。避難が長引く場合は、避難先の市町が開設する避難所へ川島町民が入れるよう、広域連携協定を結んでいるという。

 担当者は「まずは1世帯1台という前提なので、1世帯2~3台で避難するケースもありうると想定し、もう少し駐車場の台数を増やしたい」としている。(西堀岳路)