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まん延防止 適用地域11市に変更へ

新型コロナウイルス

酒井祥宏、高室杏子 吉江宣幸
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 千葉県熊谷俊人知事は17日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」について21日以降、千葉、市川、船橋、松戸、浦安、習志野、市原、君津、木更津、袖ケ浦、富津の11市に適用する方針を明らかにした。柏、野田、流山、八千代、我孫子鎌ケ谷6市は対象から外す。延長期間は7月11日まで。

 感染状況や病床稼働率などから判断したという。熊谷知事は報道陣に、今後の感染状況などにより「区域の見直しもありうる」と述べた。

 県が現在、適用区域の飲食店などに出している、終日の酒類提供の自粛要請については緩和する。21日以降は、①換気②アクリル板の設置③滞在時間制限④人数制限――などの一定条件を満たせば、土日を含め午後7時までの酒類提供を認める方針。18日にも県の対策本部会議を開き、決めるという。

 熊谷知事は、「段階的な緩和の中で、ワクチン接種が一定程度浸透するまで、なんとか持ちこたえられるように事業者の皆さんに引き続きご協力をお願いしたい」と訴えた。

 また県が進める飲食店の認証制度については、「最終的には、まん延防止等重点措置の適用地域も含め、営業時間そのものにも差をつけることを考えている。全県適用に向けて粛々と進めていきたい」と述べた。(酒井祥宏、高室杏子)

     ◇

 新たにまん延防止等重点措置の適用区域となるのは市原、君津、木更津、袖ケ浦、富津の5市。6月に入り感染者数が急増し、病床稼働率も悪化しており、各市は15~16日、適用区域に入れるよう県に要請していた。

 朝日新聞が、直近1週間の10万人あたりの新規感染者数(発表日ベースで17日現在、人口は2020年国勢調査から)を計算したところ、市原市は36・7人でステージ4相当となり、適用対象の11市で最も高かった。病床の窮迫の程度もステージ3相当という。

 市内のJR五井駅は、千葉駅から内房線でわずか5駅。飲食店に終日の酒類提供の自粛要請が出ている千葉市から飲食客が来ている可能性もある。市原市保健福祉課は、感染状況の悪化の要因として「市内で接待を伴う飲食店でクラスターが発生したことや、変異株の家庭内感染が増えた」と挙げた。

 君津保健所の管轄内で、医療圏や生活圏が重なる君津地域4市(木更津、君津、富津、袖ケ浦)のうち、木更津市は同29・4人、袖ケ浦市は同28・2人でともにステージ4相当となった。木更津市の担当者は「東京湾アクアラインを使い、首都圏から大型商業施設や観光施設などへの人流との関連性は否定できないと思う」と話した。

 東京湾アクアラインに近い袖ケ浦市の5月の感染者数は計23人だったが、6月に入り急増。16日までに39人が感染、24人が感染経路不明だ。担当者は首都圏からの人流が目立っていることを指摘。「まん延防止等重点措置の適用を機に市民に改めて感染防止策の徹底を呼びかけたい」と話す。(吉江宣幸)

県の飲食店への要請はこう変わる

【まん延防止等重点措置の適用区域】

20日まで 酒類提供は終日自粛。営業は午後8時まで

21日以降 「アクリル板設置」などの一定条件を満たせば午後7時まで酒類提供可。営業は午後8時まで

【適用区域以外】

21日以降も変わらず。酒類提供は午後8時まで。営業時間は午後9時まで

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数(朝日新聞集計。発表日ベースで17日時点。人口は2020年国勢調査から)

【継続】

千葉市(9・7人)、市川市(9・5人)、船橋市(11・5人)、松戸市(8・6人)、習志野市(18・2人)、浦安市(16・3人)

【追加】

木更津市(29・4人)、市原市(36・7人)、君津市(12・2人)、富津市(21・2人)、袖ケ浦市(28・2人)

【除外】

野田市(7・9人)、柏市(6・8人)、流山市(5・5人)、八千代市(17・0人)我孫子市(5・4人)、鎌ケ谷市(9・1人)

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