歌手由紀さおりでなく安田章子として 醸し出すおかしみ

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文・石飛徳樹 写真・横関一浩
写真・図版
由紀さおりさん=横関一浩撮影
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 歌手としては落ち着いた正統なイメージがある。一方で、俳優としては「家族ゲーム」で見せたように、えも言われぬおかしみを醸し出す。

 「歌っている時とは違う私を見てほしいと思って演じています。おかしみの源ですか? 自分からは作っていません。周りの空気をどうキャッチするか。その反応の仕方が独特なんですかね」

 まさにこの2枚目の写真のポーズも空気をキャッチするところから生まれた。

写真・図版
由紀さおりさん=横関一浩撮影

 初の主演映画「ブルーヘブンを君に」では、がんで余命半年と告げられた女性、鷺坂冬子を演じた。この人が配役されたことでも分かるように、悲壮感はほとんどない。ほのぼのとして楽しい映画になっている。

 冬子はバラ農家。品種改良青いバラを作ったことで知られる。がんの再発で、残された時間を意識した冬子は高校時代の淡い初恋に思いをはせる。そして突然「ハンググライダーで空を飛びたい」と言い出す。

 「家族ゲーム」の森田芳光監…

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