「五輪ありきの予定調和」「すぐに第5波」冷めた声次々

有料会員記事新型コロナウイルス

山口啓太 土井良典 堀之内健史
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 3度目となった新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が、9都道府県で解除されることが17日決まった。ただ、うち7都道府県では宣言に準じた「まん延防止等重点措置」が適用され、沖縄では宣言が延長される。暮らしへの制限に、終わりは見えない。

「せんべろの街でお酒がなきゃ……」

 政府が新型コロナウイルスへの感染の「急所」と位置づける飲食。東京では飲食店に対し、営業時間の短縮が要請されているほか、酒類を提供する場合は休業が要請されてきた。

 千円で酔っ払える店が連なる「せんべろ」で知られる東京・赤羽の一番街商店街。創業11年目のイタリアンバル「赤バル レッツェ赤羽店」では17日午後7時、約30席のうち、埋まったのはわずか5席だった。

 東京都が解除後の要請を明らかにしない中、経理などを担当する営業部長の寄木(よりき)一真さん(44)は「いつ平時に戻れるのか……」と肩を落とす。

 昨春から断続的に続く時短要請。いまは連続で200日を超えた。要請に応じ、いまは酒類は提供していない。売り上げはコロナ禍前の4分の1だ。街の人出は5分の1くらいになったと感じる。家賃や給与は銀行からの融資で補うが、都の協力金は3~4月分がいまだ支給されない。

 都内の感染者数が下げ止まりする中、東京五輪が開催される雰囲気になってきたことにも違和感がある。「我慢している人に納得のいく説明がないと思う」

 今回の宣言はこれまでと街の雰囲気が違う。一つまた一つと、要請を受け入れない店が増えたからだ。昨春の宣言時はほぼすべての店が応じたが、酒類を提供する飲食店への休業要請が加わったいまは2割ほどがそれを無視した「通常営業」に戻したと感じる。ビールを提供する店が繁盛する様子を見て、「いつまでルールを守れるか」と考え始めた。

 「せんべろの街でお酒がなきゃ、食は進まない。生きるため、自分たちも『あっち側』にいってもおかしくない」(山口啓太)

「復興五輪のふの字も出ない」

 「東京五輪ありきの予定調和…

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