えのすいの人気クラゲ、新種だった 遺伝子解析して判明

秦忠弘
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 神奈川県藤沢市新江ノ島水族館(えのすい)で長らく展示され、和名で「ギヤマンクラゲ」として親しまれてきたクラゲが、実はこれまで確認されていない新種だったことが、えのすいも参加した国際共同研究でわかった。新たな学名がつけられ、えのすいでは16日から学名を変更して展示している。

 ギヤマンクラゲは江の島沖でも採集することができ、透き通った美しい姿でえのすいでも特に人気のクラゲのひとつだ。国内では1925年に初めて出現が記録され、学名「ティマ・フォルモサ」というクラゲと同じだと考えられてきた。オランダ語で「ガラスのように透明」という意味の「ギヤマン」をとり、ギヤマンクラゲと名付けられたという。

 だが、鶴岡市立加茂水族館山形県)、ロイヤルオンタリオ博物館(カナダ)、ハワイ太平洋大学(米国)などとの共同研究で、えのすいと加茂水族館で飼育しているギヤマンクラゲの遺伝子解析や詳細な形態観察をしたところ、ティマ・フォルモサとは異なる新種と判明したという。

 両館が飼育してきたギヤマンクラゲは、傘(約8センチ)の縁に沿ってたくさんの黒点があることが特徴で、新たにつけられた学名は「ティマ・ニグロアニュラータ」。今月公開された学術誌に掲載された。

 えのすいのクラゲ担当者は「日本各地に出現するギヤマンクラゲを調べたい」と話している。(秦忠弘)