死亡の男児、死因は暴行死 傷害致死容疑で父親を再逮捕

板倉大地
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 福岡県飯塚市の県営団地で男児(当時9)の遺体が見つかった事件で、福岡、鹿児島両県警の合同捜査本部は18日、養父の無職田中涼二容疑者(41)を傷害致死と死体遺棄容疑で再逮捕し、発表した。「子育てのストレスが爆発しひどい暴力をふるってしまった」と容疑を認めているという。

 福岡県警によると、田中容疑者は1月上旬以降、県営団地の自宅などで、前妻の連れ子の大翔(ひろと)君を殴ったり、足で蹴ったりして太ももに打撲傷などを負わせ、2月16日に車内で死亡させたほか、その後大翔君の遺体を運び、同25日まで自宅に放置した疑いがある。

 大翔君の体にはあざがあったが、皮下出血が少なく、当初は病死とみられていた。だがその後の捜査で、死因は外傷性ショックと判明。暴行の際、田中容疑者が傷を冷やすなどしていたと県警はみている。

 大翔君の遺体は2月25日に見つかり、翌26日には、鹿児島市内のホテル4階の客室で、田中容疑者の実子である長男蓮翔(れんと)君(同3)と長女の姫奈(ひな)ちゃん(同2)の遺体が発見された。田中容疑者は客室から飛び降りて重傷を負い、両県警は4月に2児への殺人容疑で逮捕。福岡地検が殺人罪で福岡地裁に起訴した。

 捜査関係者によると、大翔君が食事を残したり、電気をつけっぱなしにしたりしたなどとして、田中容疑者が日常的に暴力を振るっていたとみられる。小学校には連日、急病などを理由に欠席の連絡があった。県警は、大翔君の死後、田中容疑者が実子の2児と生活できなくなるのではと不安を覚え、鹿児島市で無理心中を図ったとみている。(板倉大地)