強豪校球児からボクサーへ 大己と健太、それぞれの挑戦

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上山浩也
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 高校野球の強豪校でレギュラーだった元球児が、プロボクシングで6月27日にデビュー戦を迎える。愛工大名電の二塁手だった木附大己選手(23)。4番打者を担ったこともある「パンチ力」を、今度はリングの上で見せる。

 「試合が近くなってきて、夏を迎える気持ちがよみがえってくる。またこうして戦いに備える気持ちを味わえるのがうれしいです」

 球児が夏の大会に向けて練習を積むように、自身も初戦に向けて調整をする木附選手は声を弾ませた。

 ボクシングを始めたのは昨年3月で、10月にプロテストに合格した。今月末のデビュー戦は名古屋国際会議場であり、高校時代の同期や先輩たちも駆けつけてくれる予定だ。

 野球は小学2年で軟式を始め、中学で硬式のチームに所属。高校では1年生の秋からベンチ入りした。「4番だったのは、たぶん1試合だけですよ」と笑うが、2年生だった2014年秋の東海大会1回戦でその4番に座り、3安打した。

 3年生で挑んだ2015年夏は、愛知大会で準優勝だった。決勝で中京大中京に3―4で逆転負けを喫し、甲子園まであと一歩のところで涙をのんだ。この試合の最後の打者が、木附選手だった。九回2死一塁で二飛。一塁に向かう途中でひざまずいて、泣き崩れた。

 「あのときの姿は恥ずかしいんですけど、知人が撮ってくれた写真を持っているんですよ。一塁コーチが『並ぶぞ』って声をかけて、引っ張ってくれた。それでやっと整列することができたのが印象に残っています」

 高校卒業後に就職し、20歳で結婚。現在は2児の父親でもある。

 新たな挑戦に、当時2人目の…

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