技能実習受け入れ停止へ ベトナム5社、高手数料背景か

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伊藤和也
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 出入国在留管理庁は18日、技能実習適正化法に基づき、ベトナムの技能実習生の大手送り出し機関5社から新規の受け入れを停止する、と発表した。5社を通じて来日した実習生の失踪が特に多かったことを理由とした。期間は8月18日から半年間で、改善状況に応じて継続するか判断する。

 技能実習制度をめぐっては、送り出し機関側に高額の手数料を支払うために借金をした実習生が、その返済のため賃金の高い仕事を求めるなどして失踪する例が後を絶たない。入管庁は、こうした事情が5社で相次いだ失踪の一因になった可能性があるとみている。

 入管庁によると、5社からの実習生の失踪が基準を上回ったため、「実習の申し込みを適切に取り次ぐことができる」などの送り出し機関の要件を満たさないと判断した。基準や失踪者数を明らかにしていないが、朝日新聞が入手した文書によると、2018、19年2年間の失踪者数の割合が全体平均の約3倍を超えた5社が対象になった。

 近年、技能実習の在留資格で新たに入国する外国人は毎年のように10万人以上に上る。昨年末時点ではベトナム国籍の約20万9千人をはじめ計約37万8千人が在留しており、前年より減少したものの5年間で約15万人増加した。これに伴い、失踪者も5千人余りからピーク時には9千人を超え、昨年は5885人のうち3741人、19年は8796人のうち6105人がベトナムからの実習生で、国籍別でいずれも最多だった。

ベトナム政府の対応不十分

 失踪者を減らそうと、入管庁…

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