市販の解熱鎮痛薬、売り上げ増 ワクチンの副反応対策で
江口英佑
市販の解熱鎮痛薬が、お年寄りを中心によく売れている。新型コロナウイルスワクチンを接種すると、発熱などの副反応が出ることがあるためだ。副反応への対応に市販薬を使うことを厚生労働省は認めている。その上で「持病などでほかの薬を服用している場合や、副反応が重い場合は医療機関にかかってほしい」と呼びかけている。
厚労省によると、日本国内の接種で使われている米ファイザー製と米モデルナ製のワクチンは、接種した場所の痛みや頭痛が50%以上の割合で出る。発熱や悪寒、関節痛の症状は10~50%の割合でみられる。
そうしたワクチン接種が進むのに伴い、解熱鎮痛薬の売れ行きが伸びている。
調査会社インテージが全国のスーパーやドラッグストアなど約6千店の売り上げデータをもとに推計したところによると、5月最終週の売上高は前年同期に比べて30%多かった。
同じ時期に消費者を対象にイ…